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尺八上達術3 「息を切らない練習2」


「甲の音から乙の音を出すときに音が途切れがちになる」のは、一つのは体の中のモードを一瞬のうちに乙のモードに出来ないからです。
ここで「モード」という言葉を使いましたが「お疲れモード」「お休みモード」と同じく、状態というような意味です。

声を出してみればわかりますね。
低い声を出している「状態」と高い声の「状態」は全然違います。
尺八も息でコントロールする楽器ですから、体の状態を、今出そうとする音に合わせる必要が有るのです。

それを体験するいい方法として、これからだそうとする尺八の音と同じ高さの声を出して、その状態を体に保って尺八を鳴らしてみるという方法です。
それにより、音が安定したり、豊かになることが実感できると、体の状態をもっともベストな状態にもって行こうとします。本当はここからが大事なところなんです。
常に出す音と同じ声の高さを出す状態とは限りません。五度関係四度関係でもいい感じになります。こういったベストな状態に体を合わせようという意識が重要と言うことなんです。

つまり体がそのモードになると言うことは、これから吹く音を予想できていないといけないと言うことになりますよね。
吹いてみて「ああ、こんな音なのか」と気がつくようでは、体の状態を変えられません。

ですから歌える曲や、歌えるまで楽譜を読んで練習した曲で練習するべきなのです。
歌のように次を予想して体のモードを作って行くこと、これが重要です。

パイプオルガンの中に入ったことがあります。
パイプオルガンは巨大な送風機でパイプに風を送って鳴らします。鳴り方は尺八同様にエアリードです。
中に入って驚いたのは、自動車の板バネのような物を装着した、大きなふいごのような、「空気貯め」があり、スイッチを入れると、そこに大量の空気が貯められます。
これがないと、鍵盤をたくさん押さえたり、低音のキーを押したときに、送風機だけでは風量が間に合わなくなるから、こういう装置がつけられているのだそうです。

全く尺八も同じです。
甲音から乙音を吹く場合には、急に大量の息が必要になります。
そうできるためには、体のモードをそこに持って行くこと、すなわち、口の中や喉を広げること、これはすなわち、空気が大量に出て行くことになるので、それに耐えうる「空気貯め」が必要と言うことです。
こういう状態を尺八の世界では「ため」と呼んでいるようですね。
きっと「貯め」なんでしょうね。





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